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2011年9月14日水曜日

In the Cut, Part I: Shots in the Dark (Knight)



A very very educational video of film editing.

2011年9月12日月曜日

宝物

中学のとき、体が大きくて空手やってたからなのか、体育の柔道授業のフとしたキッカケで
柔道部に頼まれて中部大会の試合に出場したことがある。
たしか団体戦の中堅をやらされたような記憶がある。
とにかく負けん気だけは人に劣らないって自分で自覚してたから例え初めての柔道の公式試合でも怖くなかった。
 試合が始まって、自分の前の番の人が負けたのは覚えている。
いざ自分の番が回って来て、相手の顔を見た時「絶対投げてやる」って思った。
 だが、自分の試合が始まって立ち回りをした瞬間、相手が生半可のヤツじゃないことが分かった。
めちゃくちゃ長い試合で気がつけばお互いぐったり疲れてて一瞬も気が引けない状態の時に
相手の小内刈りで体制を崩されてそのまま寝技に持ち込まれた。
暫く床上で交戦してたが、気がついたら自分が花畑にいたのを覚えてる。

いつの間に花畑に行ったのか、なぜ自分がココにいるかは全く分からない。
完全に自分を見失ってる時に、唯一心のどこかで「違う、何かが違う」って感じたのを覚えてる。

 無音の花畑が徐々に色あせ、会場の歓声が少しずつクリアになりかけてた時に、
対戦相手が自分の背中から首を絞めているのがわかった。
ヤバい、と思って対戦相手を背中に乗せたまま渾身の力で持ち上げた。
その時の会場の驚きとも捉えられる歓声は今でも忘れない。
 正直、「危なかった」と思った。 
柔道の公式試合は5分だ。でも自分の中では2時間以上も戦っているかの様に感じた。 

体制を整えてもう一度組み直した。 
だが、その後あっけなく一本背負いで投げられて試合が終わった。死ぬほど悔しかった。

あとから聞いた話で自分の対戦相手が全国大会レベル校の副主将だってことがわかって悔しい気持ちが嘘のようにスッと消えた。
「勝てる訳無いじゃん」って。
でもその翌年、自分が出場した中部大会の試合を終えた柔道部から、「あの副主将に、あの強いヤツはいないのか?って聞かれたよ」って教えられた。
試合の一年後、あの副主将の言葉がキッカケで今の自分がいる。